トクマ亭?読書・社会科学・・・
このブログは、僕が読んだ本の感想をはじめとして、社会科学について、現代の政治や経済についての意見等を書いていくつもりです。日記に関する意見などは、どんどんコメントしてください。
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国家による生活態度改善指令
さてさて、久しぶりの日記となってしまいました。当亭主、トクマです。

おとつい(08/4/27)、山口県衆院補欠選挙で、民主快勝・自民惨敗という結果になりました。

敗北要因を、自民党側は、「後期高齢者医療制度」に求めようとしています。

同制度の影響は、正直かなりのものがあったと思いますが、道路問題、福田総理の外交姿勢な

ど、政府がこの選挙を機会に認識を改め、態度を改めなければいけないところは、多くある

ように思います。

さて、今回は、「後期高齢者医療制度」と4月から始まった「40歳以上、健康診断義務づけ」について。

この二つの制度、どちらにも共通しているのは、「社会福祉費用増大防止」と言う点です。政府目標である2011年度の国・地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化、実現のため、また、今後の医療制度崩壊を食い止めるため、社会福祉費用の増大を防止しようと考えているのだと思います。長期的視野に立った政策だと思います。

費用負担を将来世代だけに押し付けるのではなく、現代の世代にも負ってもらおうという考え方ですが、それは、国民が言う、道路特定財源批判(将来世代に借金を残すな)とあまりかわりません。

国民やマスコミは、この点にあまり触れていないように思います。

さて、その上で。両制度について、考えてみたいと思います。
これらは、どちらも、「今後の医療制度崩壊を食い止めるため」とかきましたが、それは、健康保険費用の削減ということだと考えているのでしょう。健康保険費用の削減のためにどうしたらよいか。医療器具を何とかするとか、人件費を抑えるとか、地道な対策は、いくらかあるでしょう。
しかし、国、つまり官僚は、もっと根本的な解決策を考えた。
「国民を健康にして、病院の利用を減らす」というもの。

そのために行われたのが、「健康診断義務化」。実は、これに引っかかった人は、国から生活態度是正の勧告のようなものを受けるらしい。こうすることで、大人が、これから病気になるリスクを減らそうという考え。
もう一方の、後期高齢者医療制度のほうは、高齢者にも医療費を負担してもらって、医療制度をより安定化させることが、もちろん主眼なのでしょうが、その効果の一つとして、「老人があまり病院を使わなくする」ということがあげられるでしょう。

これは、こういうわけ。後期高齢者医療制度の開始によって、年金からの天引きが始まる→老人は手元に入ってくるお金が減る→病院に行くお金を減らすということ。

これら、2制度は、国が、国民に、生活態度を改めるよう、制度によって指示したようなものです。今までなら、TVを通じた、「運動」という形が多かったように思いますが、事態はここまで急を要しているということなのでしょうか。政府が、あからさまに国民の生活に関与してくるなんて、珍しいことなので、驚いた次第です。

さて、この制度、また、国のこうした姿勢、いったいどうしたものか…。
許されるのか、しかたないのか、許されないのか…。


一つ言えるのは、後期高齢者医療制度をつくった人は、やはり現状を見きれていない。
この制度をつくることで、自らの生活を改善し、毎日ジョギングするとかして、プラスに働かすことのできる人にとってはいかもしれません。
しかし、世の中には、そうはできない人も多くいて、実際に生活が暗くなってしまう人もいるということ、そして、そういう人が本当に「死」をも考えるということを、忘れてはいけないし、そこにも目を向けなければいけない。
国とは、やはりそういう存在であってほしい。
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テーマ:思うのは私だけ? - ジャンル:政治・経済

この記事に対するコメント

初めて書き込みをさせていただきます。半山と申します。

後期高齢者医療制度で、マスコミは年金を天引きされることに憤るご老人ばかり報道しています。個人的には、この制度はそれほど叩かれるべき制度でもないような気がします。
むしろ、現実に増える社会保障関係費をどう圧縮するかという建設的な議論などせず、批判ばかりしている報道態勢には私が憤りを覚えます。
むしろ、与党自民党にしたら、自分の票田でもある老人層から負担を強いることになるので、大きな進歩であると思えました。

ただ、健康管理を国家主導で行うというのは、ナチス政権と似ていて少し嫌ですね。
ナチスも世界に類をみない、健康帝国だったようです。
また、自己管理もできん国民ばかりか、と思うと、政治の質もおのずと下がらざるを得ませんね。。。

また足を運ばせていただきます。
【2008/04/29 16:45】 URL | 半山 #- [ 編集]

コメントありがとうございます!!
コメント、ありがとうございます。僕も半山さんのブログ、ときどき拝見させてください。
今後とも、よろしくお願いします(^O^)/

さて、後期高齢者医療制度のことです。
おっしゃるように、この後期高齢者医療制度、官僚が苦心の末考え上げた、
医療制度の存続のために、効果を発揮するようにできていると思います。

しかし、ここで、特に言いたかったのは、
「結局、みんな自分のことが一番大事」という考え方を考慮してほしいということです。

つまり、官僚や政治家の皆さんは、おそらく医療制度や福祉制度の将来にわたる存続のコトを考えて、
このような制度を作り上げたのだろうと思います。
しかし、市民にとって見れば、やはり自分の生活あっての、将来世代であり、
今の自らの生活を犠牲にしてまで、将来世代のことを守ろうという人などいないのではないか、ということなのです。

確かに、そうした市民の短期的視野だけでは、国は成り立っていかないし、結局は国民自身につけがまわってくるというのもわかります。
しかし、今の政治制度では、国民の主張に反した政治家や政党は、選挙で落とされてしまい、そうした政策は、実行できないようになっています。

だから、そうした長期的視野に立った政策を実行し、成功させようとするなら、「現在の国民に対する政策」もセットにして行わなければ、意味をなさないように思うのです。

・・・
と、長大なものになってしまいましたが、半山さんの指摘のおかげで、考えを(少しでも)深めることができました。これからもよろしくお願いします。(^^)
【2008/05/02 13:07】 URL | トクマ #- [ 編集]


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ナフザンス法定大学教授(不穏分子因果論)



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