トクマ亭?読書・社会科学・・・
このブログは、僕が読んだ本の感想をはじめとして、社会科学について、現代の政治や経済についての意見等を書いていくつもりです。日記に関する意見などは、どんどんコメントしてください。
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官僚たちの夏 終了に寄せて
こういうことをしていいのかわかりませんが、日経新聞のコラム(選挙前)を丸々抜き出してみたい。



『下村治博士に学ぶ』
日本経済は今後、どのように動いていくのか。この問題を考えているときに大事なのは、「日本経済の基調とその成長力」をどう見るかである。
 日本経済の「高度成長」を予見し、池田勇人内閣の「所得倍増計画」を理論的に支えた下村治博士の著作集を久しぶりに開いてみた。「日本経済の基調と…」という表現は、博士が1959年(昭和34年)2月に書いた論文のタイトルから借りたものである。
 当時、政府は戦後復興期の終了とともに、日本経済の成長力は屈折するという考え方を基本にした「新長期経済計画」を実行に移していた。企業は、積極的に近代化投資を推し進めていたが、政府の見解は経済の成長力に適合しない過剰投資であり、国際収支悪化要因にすぎない、というものだった。
 下村さんは、この論文でこれを真っ向から批判した。企業の自由で創意あふれる設備投資こそ成長力を供給面から高める最大要因であり、日本経済は歴史的な成長期を迎えたのだ、と説いている。そのうえで、経済の動向は需要の方向によって決定されるとし、「その方向は民族の進むべき方向についての高い識見あるいはビジョンによって指導されるべきものである」と述べている。
 時代は博士の予見通りに動いた。政府はもちろん世の中の大勢は日本経済の「基調」を見間違えていたのである。
 現在はどうか。人口減少と高齢化、財政難とさらに厳しい世界同時不況で、先行き悲観論が大勢を占めている。昭和30年代初めのように、成長屈折論が言われている。本当にそうなのだろうか。
 当時のような国際収支の制約はない。企業の活力、技術革新力はどうか。
 ソローの成長会計を用いて生産要素の成長率への寄与度を簡単に試算してみた。それによると全要素生産性(経済全体の技術水準)の上昇率の寄与度が高まっており、2007年までの景気回復過程の経済成長率の70%以上が生産性の上昇で説明できるという結果がでた。 企業のイノベーションには十分期待できるわけだ。労働力の減少は生産性の上昇でカバーできる可能性が高い。問題はそれに見合う需要の方だ。下村博士は需要の勃興は「民族の進むべき方向についての高いビジョン」を指導者が打ち出せるかどうかにかかっているとみた。投票の際によく考えてみよう。


これは日経新聞の大機小機というコラムからの引用です。このコラムは、主に経済の話題についてですが、ちょっと見ない論点で、執筆者の「意見」や「見解」見ることができるので、非常にいいコラムだと思います。

後半のこの作者の話は、はっきり言ってどうでもいいです。今回は。

ここで紹介した下村治博士は、題からわかるかと思いますが、「官僚」の方でした。大蔵省に入られて、日銀の政策委員なども務められた方です。
僕にとって経済エコノミスト、もしくは官僚と聞いて一番に思い出す、人物です。
彼の偉大なところは、日本の高度経済成長を予見したという、そのことにとどまるところではないと思います。
彼は、まず経済学者として、理論を専門にした方でしたが、一流の頭脳を持っていました(こんな表現しか思いつかなかった…)。しかし、それでいて、(その発言や行動からわかるように)強い信念を持った人でした。
頭のいい人なら、東大にでも行けは今でもたくさんいるでしょう。そこに強い信念を持ち、実際に行動した。そこにこそ、彼の魅力がある。
(社会(科))学者は、その頭脳が優れていないとなることはできない。ただ、それゆえに、自らの研究や学問が一体どのような目的、いや、どのような日本を創るために役立つのか、を真剣に考え、心に持たねばならない。
そこにこそ、学者の真髄があるのであって、それの見えない学者は、たとえ有名になろうとも、たとえ高い評価をされようとも、私の私見では、学者とは言い難い。それがないものは、学者を名乗る資格はない。
長い人生、輝けるときはほんの一瞬。その時に自分の中で、最もいい輝きをするために、そして、歴史的にみて、将来的にみて、最も有用な形で、輝くために、努力を積み重ねていくべきである。そう思う。
 
 日本の官僚は優秀である。これは、世界に通用する言葉らしい。僕は、それを本当に有効に活かすべきだと思うし、そうしてほしい。議員のくだらない国会答弁を作るためにそんな能力を使ってほしくない。今の官僚に志があるのか、それは知らない。ただ、今回のことで新風が吹いたのは間違いない、と思う。これを活かしてほしい。
 藤井財務大臣。発言の端々に知的教養が感じられる。歴史をしっかり勉強しているようでもある。非常に人間的に魅力的な人だ。ああいう人の話を何時間でも聞いていたい。そういう人はままいるものではないから。
 竹中平蔵先大臣。彼のやった改革については、議論が分かれている。彼のしたことは、本当に良かったのか、本当に悪かったのか。今の私たちではなく、50年もしくは100年先の学生に聞いてみたい。教科書にはどのように描かれているか。

 
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ナフザンス法定大学教授(不穏分子因果論)



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