トクマ亭?読書・社会科学・・・
このブログは、僕が読んだ本の感想をはじめとして、社会科学について、現代の政治や経済についての意見等を書いていくつもりです。日記に関する意見などは、どんどんコメントしてください。
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司馬遼太郎  『竜馬がゆく 七 八』
お久しぶりです。
ついに、「竜馬がゆく」読み終わりました!!

坂本龍馬。そのひとの人生を振り返るに、やはり、筆者も書いているように、

彼が日本に存在したこと、それも幕末の風雲に存在したことは日本にとって、一種の奇跡だった。

薩長同盟の仲介をしたり、大政奉還をなさしめた。
それこそが、坂本龍馬の功績と、こんにちは言われている。
しかし、私が思うに、その功績の内実は、もう少し人間臭いことなのだろうと思う。

維新志士。当時の情勢でなおかつ、武士という生き物であり、はやる気持ちを止められなかったものが多い。それがために、命を落としたものは数知れない。
しかし、龍馬はやはり遠くを見ていた。藩を超え、国を超え、世界を見ていた。当時の時勢において、つまり幕府を御公儀様と呼び、幕府があって当然と考えられていた時代にこれはすごい。
「龍馬は当時唯一の日本人だ」と時に言われるが、それは、これを指す。なぜなら、西郷や大久保といった、当時龍馬とともに活躍した志士たちとても、「幕府を倒すこと」しか見えておらず、それはすなわち幕府を目の前において、自らの立場を主張しているだけで、その点からいえば、佐幕派と、何ら変わりはない。事実、大政奉還後、明治新政府が出した「五カ条の御誓文」は、多くが龍馬の『船中八策』をもとに、というかそれをそのまま用いている。明治政府の基礎を作り上げたのは、西郷でも大久保でも、岩倉卿でもなく、龍馬なのである。西郷らには、幕府を倒すという思想はあっても、その後の日本をどうするかという考えはなかったのである。筆者は「へたすれば、島津将軍や毛利将軍ができるかもしれない」と、竜馬に語らせている。龍馬は、高名な歴史家のような視点を持ち合わせていた。

そうした思想をもち、海に出たいという目標を持っていた。もし龍馬が生きていれば、日本最大の商社グループが存在していただろう。彼の死後、その遺産等を引き継ぎ成功したのが、岩崎弥太郎「三菱」であった。むろん、岩崎にも才能はあったからだ。三菱はそれでも、日本で最も重要な位置を占めるグループとなっている。いわんや、龍馬をや。

とにかく、龍馬は、当時のはやる志士をなだめ、人の心を大切にして、ことをなした。ただ、上述のような歴史的業績をつくったのではなく、人心(特に、明治後、政府中枢に入る人たち)に影響を与えた。
彼の死によって、歴史は少しずれた。彼は、無戦革命を目指していた。正確には、戦はしても、内戦は起こすまいと考えていた。しかし、史実では、鳥羽伏見の戦いが起こった。また、彼が、維新前語っていた、上下議院の設立も大幅に遅れた。維新政府の当初は、大久保政権といわれる、一種の独裁があった。藩閥もあった。それは、しかし、後に、旧土佐の板垣らが、龍馬の意思を継ぐ形で、議院の設立を実現させる。

また、この小説を読んでいて面白く感じたのは、「幕府の衰亡」ということであった。
幕府は、本当に滅亡しなければ、いけなかったのか。なぜ、その流れを止められなかったのか。
どこかで、諸行無常の鐘の音が聞こえるからか…。物理てきな問題点は、おそらく、研究すれば、山ほど出てくるだろう。しかし、それに対する対応策も出すことはできるのではないか。とすれば、真に幕府を滅亡させたのは何か。歴史の流れか、人の心か…
しかし、そうした、幕府についても、竜馬はおもしろいことを述べている。
「家康が乱世をおさめて三百年の泰平の基礎を築いたのも、歴史への功績である。いまその世襲政権をみずからの手で終熄させ即座にあたらしい歴史を打開するとすれば、家康以上の大功であり、徳川家は二度にわたって歴史に貢献することになる。思うてもみられよ、古今東西、兵戦を用いず乱をおこさず、ただ国と民のためのみを思ってその政権を他に譲った例があったか。本朝にもなく、唐土にもなく、西洋にもない。そのかつて無かった例を日本においてひらく名誉を徳川家はもたれよ。」
竜馬が徳川慶喜に説きたいと言って、でた心内文である。
たしかに、史実そうなり、日本人には、(大阪人は、徳川家康が嫌いな人が多いが、)徳川幕府を悪くいう人はいないのである。

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みなさんも、はしかにご注意!!
久しぶりに更新すれば、これか!

と言われそうですが、

今年もまた、はしかがはやり始めているそうです。

こんな微妙な時期に風邪をひいてしまい、僕自身非常に不安になっています。

このページをみると、はしかについての詳しい情報が載っています。

くれぐれも注意してください!!(自戒もこめて。トクマ)

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ナフザンス法定大学教授(不穏分子因果論)



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